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第8話
「その後、そして今」


賞金を元手に、僕はFM-77AV2を買いました。
友人はゲーム創作をつづけるならNEC PC-8801の方がいいと助言してくれましたが、
いまさら6809を裏切りZ80に寝返るつもりはありません。

今度こそ、マシン語をマスターし、本格的なゲームを創ってやるんだ。
そう決意してから数ヶ月、僕は高校を卒業し地元のコン専学院に進学、Mametaroは大阪へ就職、離ればなれになることが決定。

Mametaroの製作進行中のRPGはついに高校在学中に完成することなく、また僕の手元に届くことなく、彼は離れていきました。





その後。
僕はパソコンゲーム製作分野からは身を退けました。
かつてはゲーム会社に就職したいという希望もありましたが、このころからゲームは「個人が製作」ではなく「会社がスタッフと金を投じて製作」という方向へすすみつつあり、ゲーム会社に就職できたとしても歯車にしかならないことを悟り、断念しました。





そして今。
僕は、あのころの栄光をうまく人生に有効活用できているでしょうか・・・・・・・


今の僕の仕事は、光インターネットの受付という、パソコンに関連した仕事に携わっています。
あのころにパソコンに手慣れていなかったら、この仕事を楽しくつつけられていたでしょうか・・



そして、もうひとつ、
今僕は「絵描き」という肩書きも、持っています。
「あとりえPOLKADOTZ」


クリエイティブ魂はここに引き継がれています。
もうひとつ。ここにもクリエイティブ魂あり。
「naZ Collections」






僕は高校だったあのころの経験、魂、すべてを、
20年以上経過した今でも持ち続けています。そして、現在の生活はその集大成でもあります。

そういう意味では、ログイン・ソフトウェア・グランプリ入賞の経験は人生に大きく貢献したものとなっている、と、僕は信じています。


それよりなにより、
あのころ抱いた、でかい夢。

「夢をもち、追い続ける」という、現代人が現実重視ゆえに忘れあきらめていっているもの。

これをいまだに抱きつづけているということ、これこそが一番の功績だと僕は思っています。

人生の中でで夢を忘れる人、あきらめる人は、100人中97人ときいたことがあります。

僕はのこる3人の中のひとり。

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これからもパソコンゲームではないけれど創作活動はつづけますし、夢は追い続けます。



僕の最大の夢、それは、「何かでかいことををやり遂げて有名になる」ことです!



おわり


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第1話 みんなドラゴン!
第2話 テーマは「SF」
第3話 復元不可能
第4話 ライバル出現
第5話 「グレアリングカース」始動
第6話 そして1ヶ月後
第7話 掲載、テープログイン発売、賞金、印税

資料集


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