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第7話 「LOGIN掲載、テープログイン発売、賞金、印税」 |
三たびMizunoさんからTELがあり、 85年12月号(徳島では11月9日土曜日に書店販売)に掲載されることが決定しました。 僕のつくったゲームが、 編集者と、絵描きさんがコーディネートし、ページをつくっていただける! 漫画家が自分の描いた絵がアニメとなり動き出したときの悦び、 あれに似た快感。 だと思います。 実は投稿直後でライバルMametaroほかパソコンユーザーな友人にはカミングアウトしていたのだけど、2位入賞をみんなに公表したときはさすがにMametaroも「やるね」といってくれた。 しかし、僕が下校後どこにもよらず、いきつけのゲーセンもプラモ屋もよらずまっすぐ家に帰っているとこから、彼や友人はうすうすは気がついてたとのことだった。 その上であたたかい視線でみまもってくれていたということだ。 じぶんだけが、その温かさに気づかず、マケズギライを露呈させ勝負だの抜いてやるだのこだわってた。 このあたり、人間性というあたり、完全にmametaroのほうが大人。 自分だけ勝手に火つけて、 ものすごい恥ずかしい。後悔。 でもおかげでrpgは完成し入賞にもこぎつけた。 友の存在なくしてこの賞はありえなかった。 あらためてmametaroには感謝です。 20年を越えたいまでも。 のちのMametaroが創ったRPGは、2年後にビクターが主催するコンテストで最優秀賞・賞金50万円を受賞することになりました。ただ、残念なのは、彼のRPGは僕と同じ、テープ版ということで、2年後のパソコン事情というのは、世の中の流れがテープからフロッピーディスクに移り変わりつつある時期でもあり、テープ版では発売致しませんといわれたということ。もし発売されてたら、彼はいまごろどこで何をしていたことでしょう・・・・ 当時月刊ログインは、月によって価格が異なるが、11月号は480円。 |
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これが、85年12月号。 |
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幸いにも発売日は日曜で、ならんだばかりのものを手にすることができました。 ページをあけるのが、すごい恐かった。 たかが本のページをめくるのに緊張するなんて。 まるで芥川賞の受賞発表ページをめくるみたいだ。 (たぶんそんなことはないでしょう。) ログイン・ソフトウェア・グランプリは、ページ後ろの方に掲載され、定期購読用の振り込み用紙やアンケートはがきがはさまっているので、すぐに開けられるようにできています。 開けた。 いたーーーーーーー! オレのゲームが、本になったーーー!(大げさ) で、名前、漢字まちがっているし。 広じゃなくて、 宏 だったんだけど。 まあ、そんなこまかいことは気にしない。 嬉しかったことは、毒舌で定評のこのコーナーの審査員が、グレアリング・カースをベタ褒めしてくれてたこと。入賞ゲームは他に2作品あるのに、一切批評表記がなく、僕のゲームのみを取り上げてくれていること。 ログインの場合、解説、遊び方、詳細なゲーム説明は、投稿者がつくった解説書をベースにして、編集者がすべて行ってくれる。 説明の中にも、批評やコメントが入ってたりする。 だから、どういう文章にしてくれてるのか、これも楽しみのひとつでした。 自分の創ったゲームが、たとえ4ページでも、書籍になる。 入賞連絡でも相当感激したものだが、このページをみても、同じ度量の感激の波が。 さらに、テープログイン12月号には、僕のプログラムが製品として発売される。 12月号なので1ヶ月しか発売期間はないが、それでもうれしい! 悔やまれるのは、テープログインを自分が買いそびれたこと。だれか持っていませんかねえ・・・・ この入賞は、わが学校・わがクラスの担任も広報してくれました。 高校生がアルバイト以外で10万単位の金を手にすることはかなりセンセーショナルだったから。 なにより全国雑誌に名前が載るということが誇りであった。 賞金15万は、月遅れで口座に振り込まれてきました。 すでに10%が源泉徴収としてひかれていたけど。 もちろん当時の僕の知識に源泉というものがあったはずもなく、とにかくこれは税金だということだけ知らされて。 そして忘れた頃に、印税として約6万円が振り込まれてました。 そのための明細書もおくられてきました。 印税で6万円、はたして何部売れた計算になるんでしょう。 当時のパッパラパーな僕にはその計算ができませんでした・・・ <<前ページBACK 第8話をつづけてよむ>> |
第1話 みんなドラゴン! 第2話 テーマは「SF」 第3話 復元不可能 第4話 ライバル出現 第5話 「グレアリングカース」始動 第6話 そして1ヶ月後 第8話 その後、そして今 資料集 return to HOME |
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