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FM-7ゲームレビューの部屋 | |
暗黒城(ADV、エニックス) | |
「おぃおぃ、またメフィウスパターンかよ!?」 「総画面数、460枚以上。これはもう、ギネスもんだ」 こういうふれこみとともにENIXから発売されたアドベンチャーゲームでした。 このゲームはとにかく物語が長そうだじっくり楽しめそうだというような印象を受けたので、 高校2年のとき、修学旅行で東京へ行ったときにアキバめぐりの途中で買いました。 なぜわざわざ修学旅行で買ったのかというと、このときくらいでないとまとまった金を手にすることがなかったので。 で、自宅へ戻りプレイしてみたところ、 あほかどこがギネスじゃい という、みんなと同じ評価。 確かに描き込んだ絵もあり、いい感じで物語も進行していきますが、460画面というがその9割は、だだっ広いマップに同じ背景に同じキャラを位置を変えて配置、いわゆる「惑星メフィウスの砂漠」が2つも存在。しかも2つめのはめちゃくちゃ広い。 ほかにも、ふれこみと実際が違う点。 パッケージにある胸もあらわな女の人のイラスト、ゲームには全く関係がございません。これ、エニックスの得意技。 暗黒城のパッケージおよびゲーム画面 Oh! FM-7へリンク ひととおり終わらせて、まず思ったこと。 「この作者、あつかましい。」 あきらかに、主人公リュウエンジェルを使ってシリーズ物をつくろうともくろんでいる。 トップ画面に、すでに"vol.1"とあったり、エンディングのメッセージに"リュウ ノ ボウケン ハ オワラナイ! エイエンニ!!"(もう記憶が薄れてる。こんな感じのメッセージだったと思う)このようにいたるところに続編をほのめかすキーワードが出ています。 第1作めの評価も待たずにもう続編を作る気でおる。なんてずうずうしいんでしょ。 しかも、物語が進行していくなかで、作者のあまりにもの主人公への肩入れがひどすぎ、自由に飛べて、しなない身体になる、という。そのくせ、ゲームオーバーはちゃっかりあって、「あなたは灰となったまま、永遠に生きていくことになりました。死なないだけに、つらいですねぇ」とか。 それじゃ死ぬんといっしょやん。 事実このゲームはエニックスの広告戦略がよかったのか、画面描画ルーチンをあの"スクロールがすごいだろーbyリグラス"自画自賛プログラマー森田和郎氏が作ったというふれこみが手伝ったのか、そこそこ売れ、ログインのトップチャートにも入っていました。 この作者山口裕平氏の次作は、リュウエンジェル冒険談の第2作とはならず、「アゲイン」という現代が舞台のADVになりました。私はこのゲームにはSF要素がなさそうなのと、またもエニックスの戦略"掲載写真は女の子の画面"で広告出してたので手を出しませんでした。 ◆こぼれ話 "アンチエニックス" 当時のエニックスは、掲載物、パッケージには必ず"色もの"を使っていた。 中でも有名なのがザースのミリカだ。広告、パッケージ、雑誌の掲載、必ずこのミリカという少女の顔アップの画面が採用されていた。いや、こればかりが採用されていた。知る人ぞ知るこのミリカ、実際にはザースの劇中には何のかかわりももたない、ただのエキストラだ。画面にも、その"掲載"に使われる画面1シーンにしかでてこない。今もザースのレビューでは必ず語り種となっている。ところがこのエニックスの広告をみて、ミリカの絵をみてザースを購入した人がかなりいた。 これこそがエニックスの戦略、「なんでもいいから女の画面を出しゃとびつく」だったんじゃないかな。 ただこれは、純粋にゲームをたのしむ者には侮辱に感じたんだよ。 さらに、エニックス主催のゲームコンテストには毎回森田和郎の出したゲームがグランプリとなった。しかも"将棋"”オセロ”といった既存のもので。ただアルゴリズムがすごいだけだ。キャラも音楽も個性も、オリジナリティもない。そんなゲームが、他の、シナリオ、デザイン、すべてにオリジナリティを盛り込んだゲームを押さえて1位になるのである。不公平だ。 ここに、エニックスへの不信感が芽生えた。 そこから、我々はエニックス離れが始まっていった。 |
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